寒風須恵器について

陶芸、考古学の世界では、およそ1,600年前の古墳時代中期から平安時代にかけて生産された陶質の土器のことを須恵器[すえき]と呼んでいます。

須恵器は朝鮮半島より制作技術が伝えられ、ロクロを使用した成型技術と窖窯(あながま)による焼成技術により窯への酸素供給を制限する還元焔焼成という焼成法で作られており、硬く、青味がかった灰色が特徴の焼き物です。

須恵器は、日本の各地で生産されていますが、寒風陶芸の里のある岡山県瀬戸内市牛窓町寒風地域で生産される須恵器は、備前市伊部周辺で生産され始めた日本六古窯の一つである「備前焼」のルーツとされています。須恵器は考古学における当時の人々の生活の一端や、使用された時代を知る研究の対象として、また現代陶芸作家の探究心の向かう先として、これまでにさまざまな方面から調査研究が行われてきました。その結果、一口に須恵器と言っても、生産地域や年代によってさまざまな特徴のあることがわかってきました。寒風で焼かれたの須恵器は肌が白く丁寧なつくりのものが多く、緑色の自然釉が一部にかかり非常に美しい製品が多いことが特徴です。

寒風陶芸の里では、これまでの研究を元に古代製法により須恵器を復元する取り組みを2016~18年にかけて行いました。復元の取り組みは、制作・焼成プロジェクトとして寒風陶芸の里と現代作家によって引き継がれ、培った須恵器づくりのデータを元に現代の暮らしにも溶け込む陶器「寒風須恵器」として産声を上げました。

「寒風須恵器」は、土作りや焼き方に改良を加え、現在も創造中ですが、他にはない独特の焼き肌や色合い、手触りを持っています。

古代と現代、それぞれの陶工の創造力と技の融合した「寒風須恵器」をぜひ皆さまの暮らしの中でご活用ください。

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須恵器

古代の穴窯を築窯し再現、その後実際に焼成した記録映像。

古代の鴟尾を再現制作した記録映像。

円面硯
小皿
カップ
鉢
皿
湯呑

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